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アストンマーティン「Valhalla Spider」発表 ブランド史上最速のオープンコックピットモデルは1,079PSのPHEV

アストンマーティン「Valhalla Spider」発表 ブランド史上最速のオープンコックピットモデルは1,079PSのPHEV

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アストンマーティンは2026年10月28日、英国ゲイドンにて新型「Valhalla Spider」を発表しました。今年初めに発表され、高い評価を得たミッドシップ・ハイブリッドモデル「Valhalla Coupe」のオープンモデルです。同社初のミッドシップ・オープンコックピットのスーパーカーであり、アストンマーティン史上最速のオープンコックピットモデルとなります。最高速度350km/hには、ルーフの装着・非装着を問わず到達することが可能です。納車は2027年第2四半期より順次開始される予定です。

開発には、アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1®チームのコンサルティング部門であるアストンマーティン・パフォーマンス・テクノロジーズ(AMPT)が引き続き深く関わっています。車両ダイナミクス、エアロダイナミクス、素材に関する同部門の専門知識と技術が、Valhalla Spiderの設計・開発にさらに反映されています。開発の狙いは、公道でもサーキットでも卓越した性能を自在に引き出せる操作性と、クラストップレベルの幅広い走行性能を維持しつつ、走りを楽しむ機会をさらに広げることです。

アストンマーティン「Valhalla Spider」発表 ブランド史上最速のオープンコックピットモデルは1,079PSのPHEV

天候や走行シーンに応じて選べるルーフシステム

Valhalla Coupeの流麗なボディラインはそのままに、あらゆる走行シーンに対応する包括的なルーフシステムを採用しています。標準装備は、取り外して収納できるブラックのファブリックルーフです(米国ではカーボンファイバー製ハードトップが標準装備)。ファブリックルーフを装着した状態でも、クラストップレベルとなる最高速度200km/hでの走行が可能です。オプションのカーボンファイバー製ハードトップを選べば、ルーフを装着したまま、電子制御による上限速度である350km/hまで制約なく走行できます。このほか、停車時に使用するレインカバーも付属します。

ルーフを外した状態での快適性を高めるため、独自のウィンドディフレクターも採用されました。ルーフパネルを外した際にクリップで素早く固定できる装置で、フロントガラス上端からの気流を制御し、冷却用の空気をシュノーケルへ導きながら、乗員の上方へ空気を流します。シュノーケルはValhalla Spider専用に形状が変更され、35mm高い位置に配置されています。ルーフ装着時には、ウィンドディフレクターを3つ折りにして、新設された容量15リットルのサイドシル内収納スペースに収めることができます。

ツーリングシートと改良版ディヘドラルドア

シートは新たなカーボンファイバー製ツーリングシートが標準装備となり、ルーフ装着時の乗員の快適性向上と乗り降りのしやすさに配慮されています。よりダイナミックな走行に適したサポート性を求める場合は、Valhalla Coupeと同じカーボンファイバー製シートを無償で選択することもできます。また、特徴的なカーボンファイバー製ディヘドラルドアも継承されました。開閉をより滑らかにするよう機構が改良され、フレームレスデザインを採用。ドアガラス上端の曲率をわずかに大きくしたことで、ルーフ装着時の乗り降りもしやすくなっています。

V8ツインターボと3基のモーターで1,079PS

パワートレインはValhalla Coupeと同じプラグインハイブリッドで、最高出力1,079PS、最大トルク1,100Nmを発生します。中心となるのは、専用設計のフラットプレーンクランク式4.0リッターV8ツインターボエンジンで、最高出力は828PS。1リッターあたり210PSという、アストンマーティンの内燃エンジン史上最高の比出力を誇ります。これに3基の電気モーターと高性能バッテリー(HPB)が加わり、215PSの出力が上乗せされます。

2基の電気モーターはフロントのe-アクスルを駆動し、フル電動トルクベクタリング(E-TV)によって俊敏性と安定性を高めています。3基目のモーターは8速DCTトランスミッションと一体化され、V8エンジンを補助しながらリアアクスルと電子制御ディファレンシャル(e-diff)を駆動します。前後アクスルは機械的に連結されておらず、各ホイールへの駆動力配分は統合車両ダイナミクス制御(IVC)システムが常に管理。IVCはサスペンション、ブレーキ、ステアリング、アクティブ・エアロダイナミクス、パワートレインの各システムを監視し、ドライバーが選べる4つのドライブモードと連携して走行特性を絶えず調整します。

アクティブ・エアロとカーボン製タブが支える走り

Valhalla Coupeで初採用された車両全体のアクティブ・エアロダイナミクスも搭載されています。可動式の空力面とアンダーボディの気流制御を組み合わせ、走行状況やドライブモードに応じて前後のダウンフォースを常に調整し、空気抵抗の低減も図ります。Coupeとの技術的な違いは、アクティブ・エアロダイナミクスの変更と電子安定性制御(ESC)のキャリブレーション調整に限られ、いずれもルーフの有無にかかわらず一貫した空力性能と車両挙動を保てるよう調整されています。ルーフ装着時の最大ダウンフォースは600kgを超えます。

車体の中核には、Valhalla Coupeに採用された専用設計のカーボンファイバー製タブをベースとした構造が用いられています。AMPTが設計・開発を手がけたもので、上部と下部は樹脂トランスファー成形(RTM)プロセスとF1®由来のオートクレーブ技術を組み合わせて成形。高い剛性と強度、軽量性を兼ね備えた乗員セルにより、乗員のエルゴノミクスを損なうことなく、優れた動的構造特性と安全性を実現しています。

アストンマーティンのCEO、エイドリアン・ホールマーク氏は、Valhalla CoupeがAMにとって初の量産型ミッドシップ・スーパーカーであり、初のプラグインハイブリッド車であったことなどに触れたうえで、「Valhalla Spiderは、Valhalla Coupeの美しさと幅広い走行性能を受け継ぎ、今述べた数々の画期的な『初』の成果を踏まえて、さらなる進化を遂げています」とコメントしています。Valhalla Spiderは、今週末に開催される「2026 コンクール・アット・ウィン・ラスベガス」で世界初公開されます。

出典:アストンマーティンジャパンリミテッド