日産アトラスをEV化したトラック、ヤマト・モビリティが量産・受注販売を開始 普通免許対応モデルもラインアップ
ヤマト モビリティ&Mfg.株式会社(以下、ヤマト・モビリティ)は、小型トラック「日産アトラス(F24型)」をベースにしたEVコンバージョン車両の量産と受注販売を開始した。同社は埼玉県川越市に本社を置き、代表取締役は鈴木 昭寿氏が務めている。
キャンターに続くEVコンバージョン第二弾
物流業界では、ドライバー不足や脱炭素対応を求める声が強まっている。その中で、普通免許で運転できる小型EVトラックへのニーズが広がってきた。同社はこうした市場環境を受け、小型トラックとして広く普及している日産アトラス(F24型)のEV化開発を進めてきた。
今回のモデルは、同社が2025年に発売した「三菱ふそうキャンターベースEVコンバージョン」に続く第二弾にあたる。ガソリン車とディーゼル車の両方のEVコンバージョンに対応している。また、配送現場の課題であるドライバー不足への対応として、ニーズの高い普通免許対応モデル(GVW3.5t未満)のEV化にも応えるラインアップになっている。
EVコンバージョンの対象モデル
- ベース車両:日産アトラス(F24型)
- ガソリン車:CBF-SQ2F24(普通免許対応仕様 / 準中型免許対応仕様)
- ディーゼル車:TKG-SZ2F24(準中型免許対応仕様)
EVコンバージョン後も、運転に必要な免許区分はベース車両の車両総重量(GVW)に準じる。準中型対応車が、EV化によって普通免許対応に変わるわけではない。
1,000km走行確認試験を完遂、量産はオートワークス京都と連携
同社はこれまでに、「ラストワンマイル配送」を想定した市街地走行に加え、長距離・高速・夜間走行を含む「1,000km走行確認試験」を完遂している。これにより、日本の道路環境や気候に適合した高い信頼性と実用性を確認した。あわせて、ラストワンマイル配送に必要な実用性能と運行安定性も確認したという。
量産は、EVコンバージョン車両の製造パートナーである株式会社オートワークス京都と連携して行う。生産品質と安全性を確保した量産体制を構築しており、高い安全性を担保した状態で、順次顧客のもとへ届けていく。
すでに複数の事業者から、導入に関する具体的な相談や引き合いが寄せられている。同社は順次、商談と受注活動を進めている。
既存車両を生かす循環型のEVシフト
EVコンバージョンは、既存の車体を廃棄せずに電動化して再利用する手法だ。同社は、車両の製造や廃棄に伴うCO2排出や資源消費を最小限に抑え、資源を有効活用する「循環型ビジネス(サーキュラーエコノミー)」を体現するアプローチだと位置づけている。既存の車両資産を生かしながら、スピーディかつ合理的なEVシフトを可能にすることで、環境対応とコスト課題の解決を同時に実現するとしている。
同社は今回のモデルを通じて、普通免許で運転できる車両のEV化を含め、ラストワンマイル領域の事業者の課題解決とEVシフトを強力に支援していく方針だ。今後も持続可能な社会の実現を目指し、循環型ビジネスとしてのEVコンバージョンソリューションの提供に取り組むとしている。











