リョービ、軽さと強さを両立するアルミダイカスト製足回り部品の新構造で特許取得
リョービ株式会社は、自動車部品の軽量化と強度の両立を実現するアルミダイカスト製車両部品の新たな構造を開発し、特許を取得したと発表しました。これまで鉄系材料が主流だった足回り部品などへの、アルミダイカストの適用拡大につながる技術です。同社は、自動車のさらなる軽量化や電動化の進展への貢献が期待されるとしています。
足回り部品のアルミ化を阻んできた「強度」の壁
自動車業界では、CO2排出量の削減や電動車(EV)の航続距離延長に向けて、車体の軽量化が重要な課題になっています。
アクスルチューブをはじめとする足回り部品には、厳しい荷重に耐える高い強度が求められます。そのため、従来は鉄系材料が使われてきました。アクスルチューブとは、車体下部で車軸を覆って保護するとともに、車両の重量を支える管状の足回り部品です。
軽量化に向けてアルミニウム合金への置き換えも検討されてきました。しかし、アルミニウム合金は鉄系材料と比べて曲げや引張などに対する強度が低くなります。そのため、素材を単純に置き換えるだけでは、必要な強度を満たせないという問題がありました。
ダイカストの形状自由度を生かした新構造
この問題に対してリョービは、ダイカストの形状自由度を生かし、鉄系材料からの置き換えに必要な強度と軽量化を両立する、アルミダイカスト製車両部品の新たな構造を考案しました。
T字形の補強部とリブで曲げ強度を効率アップ
新構造では、中空円筒形状の部品に次の2つの要素を組み合わせています。
- 荷重方向に合わせて配置したT字形の補強部
- 補強部を支えるリブ(トラス形状など)
この配置により、想定される荷重方向に対する曲げ強度を効率よく高めています。補強による質量の増加を抑えながら軽量化を実現し、高い強度も得られるようになりました。
その結果、足回り部品などに求められる強度を持ちながら、車両の軽量化にも大きく貢献する構造になっています。リョービグループは今後も、社会に求められる素形材を提供する事業体を目指すとしています。
出典:リョービ株式会社











